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ちょっと怖いお月さまの顔を
クリックすると
One whose name was writ in water
(Destiny Angel 集)へ飛びます。
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ある時、さる巨大掲示板におもしろいお話が書かれるようになりました。
でもそのお話はいつか消えてしまいました。
台所でパンを焼きながらそのお話をとっても楽しみにしていた老婆は、とってもとってもがっかりしましたが、どうすることも出来ません。
月日は流れ、ある日、その老婆の台所に月から兎がやってきました。
「お婆さん、おもしろいお話を聞かせてあげようか」
老婆は喜びました。
月兎はおもしろい話を次から次へと聞かせてくれるのですが、老婆の大好きだったあのお話はいっこうに出て来ません。
ある日老婆は月兎に頼みました。
「怖くておもしろい、本当は怖いグリル童話を聞かせておくれ」
月兎は、そんなお話は知らない、と答えました。
老婆はまたがっかりしました。
老婆は十分年をとっていましたが、月兎の答えでいっそう年をとったように見えました。
月兎はこれ以上老婆が年をとると、魔女になって、自分がムシャムシャ食べられてしまうのではないかと怖くなりました。
「お婆さん」月兎は言いました。「私でよければ『怖くておもしろい、本当は怖いグリル童話』を作ってみましょう」
「ホントかい?ああ嬉しい!」
老婆はちょっと若返ったようでした。
月兎は、これは大変なことになったとおののきましたが、食べられちゃうのは嫌なので新しい怖くておもしろい『本当は怖いグリル童話』を作ることにしました。
それがこの【本当は怖いグリル童話U】です。
読んで笑うと若返ります。
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