さて、近頃ソレイユ国に吟遊詩人があらわれました。
彼の者、宮廷詩人になりたいようで、積極的に歌い続けておりました。
その名はリカドール。
「ああ、重き荷よ
解放されし時はいづれか
ああ、重き荷よ
新しき荷よ
楽しき事を妨げる荷よ
解き放たれん日はもう間近
その時、知ることとなるだろう
それが新たなる荷を負うことと
ああ、重き荷よ
真の解放はいづれか
ああ、重き荷よ
我のみが知る」
それを聞いていた者の中に瓦版屋たちがおりました。
「これは使える」
にやりと笑うと、リカドールもにやりと笑うのでございました。
=終わり=
|