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本当は恐いグリル童話U

1
プロローグ
さて、近頃ソレイユ国に吟遊詩人があらわれました。
彼の者、宮廷詩人になりたいようで、積極的に歌い続けておりました。
その名はリカドール。
 
 
「ああ、重き荷よ
解放されし時はいづれか
ああ、重き荷よ
   新しき荷よ
 
楽しき事を妨げる荷よ
   解き放たれん日はもう間近
その時、知ることとなるだろう
   それが新たなる荷を負うことと
 
ああ、重き荷よ
   真の解放はいづれか
ああ、重き荷よ
   我のみが知る」
 
 
それを聞いていた者の中に瓦版屋たちがおりました。
「これは使える」
 
にやりと笑うと、リカドールもにやりと笑うのでございました。
 
=終わり=


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Last updated: 2012/6/25