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本当は恐いグリル童話U

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木香茨姫(または眠り姫)
 
 
無事に社交界デビューを果たしたマコリンペリーナでしたが、実は大変なことになっていたのです。
それはマコリンペリーナには呪いがかけられているかもしれない、と人々が噂をしていたことです。というのも学問所ではいつも寝てしまうからです。しかも絶世の美少女だったはずなのですが……ああ、これ以上は恐ろしくて言えません。
 
 
マコリンペリーナがまだ子供の頃、何も知らずに海に向かって「うみへび〜」と叫んだことがありました。海にすむドラゴンがこれを聞いて「蛇とは失礼な」と怒り呪いをかけたというのです。
 
呪いによって寝てばかりいるマコリンペリーナはなんとか食べる時だけは目を開けていられるのですが、本を開くとすぐに呪いによって目が閉じてしまうようになりました。
 
そんなマコリンペリーナにも呪いを解いてくれる王子様らしきものが現れました。
その人は獅子身中の虫の玉子でしたが、マコリンペリーナは呪いによってお勉強のできない子になっていましたので玉子と王子の区別がつきませんでした。そのうえ獅子身中の虫を獅子の城と勘違いしていたのです。
 
この玉子の名はハタラ・キタクナーイ・デ・ゴザールといいました。マコリンペリーナはハタラ・キタクナーイとであった頃には学問所だけではなく集会所でも顔が赤くなり、クダを巻いたり眠くなってしまうようになっていたのです。
 
ある日、いつものように集会の後にお茶を飲んで顔が赤くなったマコリンペリーナを哀れに思ったハタラ・キタクナーイはこの呪いを解こうと決めたのです。
聖なる水道水を飲ませ、その背をさすり祈るとマコリンペリーナは呪いの元であるドラゴンを吐き出しました。このドラゴンがマコリンペリーナにクダを巻かせていたのです。
ドラゴンを吐き出すとすっかり楽になり、今度は安心して集会所に行くことができるようになりました。
 
ハタラ・キタクナーイとマコリンペリーナはその後も仲良く過ごしたそうです。
 
 
しかしマコリンペリーナの呪いは本当に解けたのでしょうか?
マコリンペリーナは今でもおつむのめぐりがノロイということですし、そしてその分栄養のめぐりはあい変わらずかなり良いということです。
 
くわばらくわばら
 
 
 
 
※ハタラ・キタクナーイ・デ・ゴザール… 今はまだ小さい(が破壊力は抜群)獅子身中の虫の玉子であるが、いずれ大きな虫に成長すると思われる。
「働かざるもの食っちゃ寝するべし」をモットーとしている。

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Last updated: 2012/6/25