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本当は恐いグリル童話U

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小さな町の台所の話
 
 
ソレイユ国には大小さまざまな町があります。
 
 
近頃、一つの町の小さな家の台所で町の人が集まってお茶を飲んでいると、突然物を投げ込まれるということがよく起こるようになりました。
 
ほとんどの場合、中にいる誰かがその物をぶいっと投げ返しそれで終わりになるのですが、どうも投げ込んでいる人たちに共通することがあるとわかりました。
 
 
その人たちは通称MI6(まったくいないよりはいいけれど、ろくなことを言わない人たち)と呼ばれる人たちです。
 
公爵家に不満を持つ者の性根を入れ替えるという筋違いな使命を持った人たちが集まっているのですが、この小さな台所を脅威に感じ始めているようでした。
 
 
しかしこの台所もただの台所ではありません。
 
MIB(まともな意見の謀殺をゆるさない)の人々が集まる台所でした。
 
そして今日もMIBはお茶を片手に戦うのでした。
 
 
でもこれは秘密の話です。

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Last updated: 2012/6/25