Jataka

ジャータカとは、釈尊が前世に菩薩として修行していたとき、生きとし生けるものを教え導いたエピソードを集めた物語です。
ここでは、Mrs.Oakley Fisher の台所へ迷い込んできた月兎が、救いようのない餓鬼たちを歌います。



4   バッチャマンの歌
 
誰だ 誰だ 誰だ 迎賓館に向かう影
白髪頭の バッチャマン
 
夫は日に二度 見舞うだけ
科学療法 咳止めろ
 
 飛べ 飛べ 飛べ バッチャマン
 行け 行け 行け バッチャマン
 
 天皇は一人 病院でも一人
 
 おお バッチャマン バッチャマン
 
 
 
 
5   ヒソやかにカソケし
 
闇にかーくれて 生きるー
俺たちゃ 鯰一家なのさ
人に姿を見せられぬ
報道規制のこの身体
 
早く天皇になりたーい
 
暗い生まれを吹きとばせー
カコ マコ ヒソ
筆頭宮家ー
 
 
 
6   一本うどん土俵入り
 
皇族名乗りをあげた日から
特権使い、飛び蹴り一発
女王の倍額ティアラをつくり
気品なくとも
気品なくとも内親王
 
忘れられよか 5年前を
腹が膨れたあの母さんを
自然の懐妊と言うてはすまぬ
嘘が負い目の
嘘が負い目の高野槇
 
見せてあげようこの姿
お肉を詰めたローブデコルテ
母さん譲りの口角で
笑ってみせる
笑ってみせる したり顔
 
 
 

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